2022/2/27

小児のコロナワクチン

週末から急に気温があがり積もった雪が解け始めました。
クリニックの無落雪屋根から落雪があったら大変と、土曜日はスロープを使用せず階段側から迂回して入って頂くようにしました。
ご協力ありがとうございます。
 
オミクロン株の流行により、小児の間でもCOVID-19が一気に拡がりました。
もはやコロナにかかることは珍しいことではないのですが、軽症であるにもかかわらず療養期間や濃厚接触者の待機期間から登園自粛、学級閉鎖、勤務停止で全ての所属先で混乱が起きています。学校や保育園や医療機関や様々な企業で人出不足の状態に陥っています。
当クリニックでもスタッフのご家族が続けざまにり患し、勤務のシフトを組み直しながらなんとか診療を継続させてきました。勤務できるスタッフがあと一人でも欠ければ診療を縮小しなければならないと考えながらの数日間でした。
 
さて、3月に入るといよいよ5歳以上のコロナワクチン接種が始まります。
対象となる方には札幌市からも接種券が一気に発送となるそうです。
小児医として、ワクチンで防げる疾患は防いだほうが良いという考えに揺るぎはありませんが、新しいワクチンであること、また発熱や倦怠感の副反応のことを考えると躊躇する親御さんもいらっしゃると思います。
現在流行中のオミクロン株は軽症が多いのですが、今後は重症化する変異株がでてきたり軽症でも後遺症で悩まれている方が一定数いることを考えると、自分の子どもであれば接種をすすめると思います。
 
また通常の小児のワクチン(子宮頸がん以外)は皮下注射ですが、ご存じのようにコロナワクチンは筋肉注射です。ワクチン成分として12歳以上の1/3の量を、0.2ml、成人と同様、上腕の三角筋の真ん中に針を刺します。他のワクチンでも同じですが、注射を嫌がって暴れたり泣き叫ぶ年齢なので大人のようにすんなりとはいきません。
お子さんや保護者の方が正しい情報をしっかりと調べて接種の必要性を納得してから来院するようにしてください。
 
日本小児科学会の新型コロナウイルスワクチンについての考え方についてはこちらをご覧ください。
 
もうすぐ春ですね♪
皆様、元気でお過ごしください。