2022/1/30

COVID-19拡大の中で

全国各地で気温が低い日が続いています。
道路もつるつるのため、歩行も車の運転もかなり神経を使い大変です。
先日、今シーズン初転びでしたが、とりあえず車にひかれなくて良かったです。
 
さて、あっという間にオミクロン株の感染が拡大し、毎日感染者数最高値を更新しています。ご存じのように潜伏期が短く、軽症もしくは無症状が多いため拡大するのも無理はありません。
感染拡大に伴い濃厚接触者も増加し、休校や企業の業務停止が相次いでいます。
エッセンシャルワーカーと呼ばれる人々の生活にとって必要不可欠な労働者は、感染拡大した中でも働き続けなければならず、労働者が減ることにより業務が大変になることがあります。濃厚接触者としての待期期間、業務が行えない状態は社会にとって現時点でとても深刻な問題となっています。もはや感染ルートが追えないケースも多く、日常生活の中で濃厚接触者にならないように注意して生活するしか方法はありません。
 
これだけ感染力が強いと軽症でも他の方への感染が心配となり、微熱や軽度風邪症状でも検査を望む方、もしくは職場や園から検査をするように言われる方が多数いらっしゃいます。
全例検査を行えれば勿論感染拡大防止にはなりますが、現時点ではコロナの検査キットが不足し症状や状況に応じて検査の適応を決めていかなければならない状態になっています。
先に厚生労働省が通知を出していましたが、1月28日付けで札幌市でも受診方法や検査の適応が変更となりました。
簡単に要点をまとめると以下のとおりです。
 
①家族がコロナと診断されたのち、同居の者が無症状の場合はクリニックや行政の検査センターで検査を行う適応にならず、自宅で濃厚接触者として観察期間経過をみることになります。
 
②家族がコロナと診断されたのち、同居の者に発熱などのコロナを疑う症状が出てきた場合、医療機関を受診し医師が検査を行うことなくCOVID-19と診断して保健所に登録し健康観察が始まります。
 
これまでは家族が陽性の場合は、症状のある方はPCR等の検査をして確定する方針で、検査で確定しないと保健所に届けられず健康観察が始まりませんでした。今後は検査せずに臨床症状から診断してよいということになりました。
 
現在はノロウイルス胃腸炎なども流行しているため、お子さんがいるご家族の方の発熱、胃腸症状などでも、会社からコロナを調べるように指示されるようです。
公費負担で行う検査なので、心配だからという理由ではなく、医師の判断で感染拡大防止のために行わなければなりません。
診察の結果、公費での検査適応にならないケースもありますので、どうぞご理解をお願いいたします。
 
当院でも現在院内検査キットが足りなくなり、外注でPCRを提出しています。
民間の検査会社での検体数が多いため、クリニックへの結果到着に時間がかかり、報告は早くて翌日という状態です。提出先の検査会社さんは、夜遅くまで検査してくださっています。昨日は21時に結果が出るという方の結果が時間を大分過ぎても届かず、連絡してみると再検査となり0時過ぎます!ということでした…。本当にお疲れ様です。
可能な限り皆様には早く連絡しようと努めておりますが、夜間は結果を確認することが出来ないことがあり、万が一翌日に連絡がいかなかった場合はもう1日お待ちください。
 
不安や思い通りにならない不満から、信じられないような事件も起きています。
医師として、小児科医として、今できることを精一杯継続していこうと思います。
この大変な状況の中、スタッフ達が笑顔で一生懸命働いてくれていることに感謝です。
 
今日は札幌は気持ちよく晴れています。
皆様もお元気でお過ごしください。