2020/6/1

次亜塩素酸噴霧を控える???

札幌では今日から登校が再開となりました。
今朝、犬の散歩中に沢山の小学生とお会いしましたが、今日も暑くなりそうな中、マスク装着はとても大変だなぁと思いながら見送っていました。
本州の方では、フェイスガードまで使用して授業を再開したところもあるようですが、クーラーもない学校でそこまでするのは、子供達は相当大変なのではと思います。
大人に言われるままに感染防御をするしかない子供達。今、本当に必要性があることをしっかり考えてあげるべきだと思います。
 
さて、5月29日付で厚生労働省が「次亜塩素酸の使用について」の勧告を発表しました。
人に直接噴霧したり手指の消毒に使用するのは「コロナには効果がない」ばかりではなく、「有害となる可能性があり控えるべきである」とのことでした。
次亜塩素酸は、アルコールに代わる消毒薬として現在市場に出回っています。コロナに効果があるかどうかはもちろん不明だとは思っていましたが、いかなる場合でも消毒薬を噴霧してはならないのだそうです。当院でもPanasonicのジアイーノという、次亜塩素水をタブレットを使用し生成する清浄機を使用していたため、この発表を聞いて椅子からずり落ちそうになりました。
まさに、今日の常識は明日の非常識...。
とりあえず、はっきりするまでは夜間のみ使用し、日中の噴霧をやめております。
 
クリニックはのんびりとしております。発熱患者さんはたまにおりますが、突発性発疹のお子さんが割と多い状況です。この感染症に関しては、今月のクリニック通信で特集しておりますのでどうぞご覧ください。
例年ですと、夏風邪と呼ばれる手足口病やヘルパンギーナが流行してくるころですが今年はまだのようです。
他、感染症はほとんど流行っておらず、これだけ気を付けると感染症は落ち着くのだと感心しています。これはとても良いことだと思います。
 
 
コロナの前と後では生活や仕事でいろいろなことが変わってくると思いますが、最近は、地域のクリニックとして、また一小児科医として、今何が出来るのかを常に考えながら仕事をしています。
スタッフの力も借りながらいろいろ試行錯誤しておりますので、皆様これからもどうぞよろしくお願いします!